自由と規律―イギリスの学校生活
1949年 池田 潔 著
英国の私立の中学・高校に相当するパブリックスクールのお話
初版が1949年..
57年前に出版され2001年に第85刷印刷されているこの新書。
なんと"ケンブリッジ"が⇒"ケムブリッヂ"と書かれています。
ちょっと堅苦しい本と思うかもしれませんが...
普段お目にかかれない環境を擬似体験してみるのも良いかもしれませんね^^
学生の時、4年のうち2年間を寮で過ごした私ですが、
今でもあの時の経験はとても大切だったと思います。
小学校から高校までの寮生活というのは
どんな感じなんだろう...
そんな気持もあり、この本を手にした記憶が。
できれば寮生活の経験を今の若い方達にもしていただきたいと
思うのですが、親のほうが "かわいそうだから" と言います。
こんな経験が一度もないのも、もったいないかも...
全目次
・パブリックスクールの本質と起源
・その制度
・その生活
(一)寮
(二)校 長
(三)ハウスマスターと教員
(四)学 課
(五)運動競技
・スポーツマンシップということ
「その行為自体の善悪が問題なのではない。ある特定の条件にある特定の人間が、
ある行為をして善いか悪いかはすでに決まっていて、好む好まないを問わず
その人間をしてこの決定に服せめる力が規律である。そしてすべての規律には、
これを作る人間と守る人間があり、規律を守るべき人間がその是非を論ずることは
許されないのである。」
会津武士の美学を示す言葉として、「ならぬものはならぬ」という言葉があります。
やってならない事はやってならない。規則を破ることは身の破滅であり、
組織の破滅にも繋がるというものと同じことなんだと思います。
- 全ての学生が紳士として待遇され、各自がその自覚のもとに行動を律する -